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2011年12月25日日曜日

iTunesはXMLで出来ている (1) DTD読み込み編

iTunesのライブラリ管理は、xmlファイルで行われています。なんとか、加工してみたいと思い、XMLの勉強をし直してみた。
# この記事は、ちょっと(いつもの通り)中途半端です。申し訳ない。

いまさらXML

XMLと一言でいっても、中は結構複雑、その世界は4つの技術で構成されている。
  • 構造記述言語 XML
  • 変換言語 XSLT
  • リンク言語 XPointer
  • 問い合わせ言語 XPath
iTunes管理ファイルを加工する手続きを上記の4つの技術を使って説明すると以下のようになる。
XMLで記述されたファイルiTunes.xmlを、XSLTで目的のhtmlに変換する。
XSLは、必要な個所をXPATHを使って探し出しXPointerが取り出す。

iTunes Music Library.xmlの構造

ライブラリを管理しているファイルitunes Music Library.xmlは、私のMac OSXの場合、以下の場所にある。実際には、ライブラリを移動している人もいますから、検索したほうが良い。

~/Music/iTunes/iTunes Music Library.xml
# windowsではどこなのか知りません。:-p

各情報は、dictタグでくくられている。
各情報の要素は、Keyタグとその値の組み合わせで記載。
トラック情報の要素は、名前、
内容を、先頭のほうを覗いてみると
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple Computer//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
<plist version="1.0">
<dict>
  <key>Major Version</key><integer>1</integer>
  <key>Minor Version</key><integer>1</integer>
  <key>Date</key><date>2011-11-19T23:48:40Z</date>
  <key>Application Version</key><string>10.5.1</string>
  <key>Features</key><integer>5</integer>
  <key>Show Content Ratings</key><true/>
  <key>Music Folder</key><string>file://localhost/Users/baker/Music/iTunes/iTunes%20Media/</string>
  <key>Library Persistent ID</key><string>BB0A0B413A2028D8</string>
  <key>Tracks</key>
  <dict>
    <key>3708</key>
    <dict>
      <key>Track ID</key><integer>3708</integer>
      <key>Name</key><string>Time Difference</string>
      <key>Artist</key><string>Hiromi's Sonicbloom</string>
      <key>Composer</key><string>上原 ひろみ</string>
(以下略)
となっている。
DTD (Document type Definition 文書型宣言)として、http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd ファイルが指定されている。DTDは、このファイルが所属している文書の構造を定義しているファイル。構造とは、どんな要素から成り立っているか、特別に定義しているタグ(要素)はなにか、属性の書き方はどうなっているかとか、もろもろ。XMLは、共通する書き方があり、ほとんどのブラウザは、XMLとして正しい(Well formated)を判断してくれますが、文書の目的にそって正しく書いているかは、判断してくれません。当然です。そのルール(まあ、ローカルルールですな)を記載しているのが、DTDです。

最初のDOCTYPEコメント(文書型宣言)から、
"-" 企業のローカルな取り決めであり、Apple Computerが定めており、文書名は "DTD PLIST 1.0" (多分、Play Listなのかな)、Englishで書かれていますと言うことが判ります。

iTunes.xmlのDTDを取得してみると、以下のように単純です。
<!ENTITY % plistObject "(array | data | date | dict | real | integer | string | true | false )" >
<!ELEMENT plist %plistObject;>
<!ATTLIST plist version CDATA "1.0" >

<!-- Collections -->
<!ELEMENT array (%plistObject;)*>
<!ELEMENT dict (key, %plistObject;)*>
<!ELEMENT key (#PCDATA)>

<!--- Primitive types -->
<!ELEMENT string (#PCDATA)>
<!ELEMENT data (#PCDATA)>
<!ELEMENT date (#PCDATA)>

<!-- Numerical primitives -->
<!ELEMENT true EMPTY>
<!ELEMENT false EMPTY>
<!ELEMENT real (#PCDATA)>
<!ELEMENT integer (#PCDATA)>

  • 実体宣言(ENTITY)で、plistObjectを定義しています。
  • "%plistObject"は、"array, data , dict, real , integer, string, true, false の何れか”と言う文字に置き換えなさいと言うことでしょうか。%記号は、宣言名であることを示しています。
  • 次の行で、要素(ELEMENT) plistの配下の構成(ノード)は、%plistObject だ定義しています。
  • さらに、plistは属性(ATTLIST) として、version をもちます。versionは、任意の文字列(CDATA)であり、初期値は"1.0"なんだそうです。
  • array要素は、配下に %plistObjectをもちますが、何回も繰り返しもって良いそうです。
  • dist要素は、配下に、%plistObjectとkeyをもち、これも繰り返しできます。
  • key要素は、任意の文字列を配下に持ちます。

こんなところでしょうか。

DTDを下に、再度 iTunes Music Library.xmlを眺めていると、なんか構造が見えてきた気がしませんか。
# plist (play list) Version = 1.0
# dict (dictionary? , 辞書? この場合、play list自身の属性)
  # key と %plistObject 要素で、playlist自身の内容を記載。
  # key "TRACKS" の中に、dictの集団がある。
      # dict メディアの情報
      # key トラック番号 integer 1
      # key  名前 string xxxxx
      ...
      ...
      # dict メディアの情報
      # key トラック番号 integer 1
      # key  名前 string xxxxx
      ...
      (繰り返し)

なんか、かえって判んなくなってきたかな。
次回は、htmlファイルにパースしてみる予定。

2011年12月4日日曜日

[Processing] 折り紙を折り続ける

前回の続き。1回しか折らない折り紙は哀しいので、折り続けさせてみた。

問題は、折った紙を新たに操作するときに、その座標とか折る方向とかをどのように計算するか。
あらゆる状況を想定する描写関数を用意するとか、再帰処理するかと考えたが、座標変換を利用してみることにした。

利用した関数は、
      transpate(x, y) --- 現在の座標をベクトル(x, y)分だけ座標を移動させる。
                          つまり過去の座標(x, y)が、新たな(0,0)となる。
      rotate( r )     --- 同様に r ラジアンだけ、軸を回転させ、あらたな座標にする  

期待した動きは、折りおわったら、translate し rotate(90度) して、新たな折り紙を左から右に折ることだった。

しかし、ここで落とし穴が。draw()関数は、座標をリセットする。何で? まだ信じられないのだが。
しかたないので、描写の度に translate , rotate を折り返しの数 実施させた。そのため、折りすぎると描写が遅くなってしまった。

でき上がったのは、以下のアプレット。
折り続ける折り紙

以下、ソースコードの解説
int cnt = 0;   // 折り返し回数
float rad = 270; // 折る角度

void setup(){
  size(200, 200);
  color(RGB,256);
  background(255);
  frameRate(30);
}

void draw(){
  // 折り紙の左上に座標を移動
  translate(50,50);
  float rr = 40;  // 折り紙の横の半分 (折りの半径になる) 
  float hh = 80;  // 折り紙の高さ
  // 折り回数分だけ、座標と半径、高さを計算し直す
  for(int i=0;i<cnt;i++){
    translate(rr, hh);      // 次の折り紙の左上
    rotate(radians(-90));  // 折りの方向を90度回転
    // 新たな折り紙の高さと半径(横の半分)
    float temp = hh;
    hh = rr;
    rr = temp / 2;
  }
  
  background(255);
  stroke(0);
  page(rr, hh, 90);  // 折り紙の右半分
  page(rr, hh, rad); // 折り紙の左半分 radは折り角度

  // 折り曲げたら折り角度radを戻し、1回カウント
  if(--rad == 90){
    rad = 270;
    if(++cnt > 5)cnt = 0; // 5回折ったら元に戻す
  }
}

// 開いた状態の折り紙の左上を 座標( 0,0 ) として
// 折り紙の左半分を描く
void page(float r, float h, float rd){
  // 折りの軸の上座標は(r, 0)
  float x = r + r * sin(radians(rd)); // 左上位置 X座標
  float y = 0 + r * cos(radians(rd)); // 左上位置 Y座標
  line(x, y, r, 0);         // 上辺
  line(x, y, x, y + h);     // 左辺
  line(x, y + h, r, 0 + h); // 下辺
  line(r, 0 + h, r, 0);     // 右辺
}

どうも、ロジックの正解は、
* 再帰関数を行う
* draw関数を使わない
のではないかと思う。もう少し調べてみる必要があるな。